コラム

見出し ニコンZ9を注文
更新時間 2021/11/16 名前 よねやん
本文 ◇ニコンから初のフラグシップのミラーレス一眼Z9が発表された。予想を超える性能で、おそらく4年くらいは最前線で使える内容だ。今回も発表直後にニコンプロサービスがデモ機を持って各新聞社を行脚してくれたので、Z9を1時間ほど触ることができた

◇「すべてが抜きんでていて、非の打ちどころがない」という印象だ。久しく停滞していたニコンのカメラ事業であるが、これでV字回復するに違いない。特にメカシャッターレスという英断には驚いた。ニコンのZレンズのフランジバック(マウントから撮像面までの距離)はメーカーの中では最短の16mmしかない。そこにフラグシップ機で耐えうる頑丈で高速なシャッターを組み込むのは大変だろうと思っていたが、「フラグシップを出すときは電子シャッターで」という深い読みがあったのだ

◇電子シャッターは「ローリングひずみ」と言って、動く電車が斜めに傾いて写ったりするが、Z9のシャッターはほとんどゆがまない。メカシャッターの8000分の1秒に相当するという。高速読み取りできる撮像素子の開発がポイントだが、その分野で先行しているソニーやキヤノンではなく、周回遅れのニコンが先陣を切ったので驚いた

◇いよいよ筆者もミラーレス機に乗り換える時だ。11月2日の予約受付日に迷わず申し込んだ。価格も予想していた通りの60万円台前半。この内容としては異例の低価格で、メカシャッターを捨てたからだという

◇この予約で大変なことになっている。フラグシップ機というのは生産の工数が多く、いまのところ月産3500台と言われているが、世界中で40万台もの注文が入っているという。単純に割り算すると114カ月、10年近く待たないと手に入らない人がいるのか?手にできないまま次の機種が発売されたなんて洒落にもならない。まさに争奪戦が行われているのだ

◇筆者は早めに予約できたので、それを信じて待つしかない。入手後の運用を考えてみたが、いきなりミラーレスに変えるのは心配なので、当面はZ9とD850の2台運用にする予定だ。一通りいろんな現場で使い込んでみないと長所短所が見えないからだ。目途がつけばD850を退役させ、もう一台ミラーレスを買う予定だ

◇またミラーレス用のレンズを揃えるので、何かとお金のかかる年末年始になりそうだ。レンズの性能差を考えると旧Fマウントのレンズは使い物にならなくなるので、古いレンズはなるべく早く売り払おうと思う
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